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商法の勉強の仕方、という話。

6限にビジネスプランニングのゼミ。実質的な内容には入らず、顔合わせと後期の打ち合わせ。

ところで、「商法ってどう勉強すればいいんですか?」という質問をよく受ける。教員である以上、この質問には答える義務があるのだが、さてどうやって回答すればいいものか・・・

学部時代のことを思い返してみると、正直に言って授業ごとの予習・復習なんて全然やっていませんでした。あのころはまだ記憶力がよかったので(遠い目)、「ノートをとる」という作業と、そのとったノートを試験前にワープロで打ちなおすという作業で試験を受けてました。ですから、ノートをきちんと取れる「相性のいい先生」だと成績はよくて、あまり取れない「相性の悪い先生」だと成績は悪かったです。憲法第二部(統治:必修)なんて、3年間落としつづけましたし(まあ、樋口陽一先生の講義を聴きたくて、3年間回避し続けたというのもあるんですが)。

で、いま学生にアドバイスするとしたら、「制度趣旨をしっかりと理解しなさい」「条文はちゃんと読みなさい」「事例の中で考えなさい」という3つになるのではないか、と思います。

制度趣旨を考えなさい、というのは、僕が会社法を教わった神田先生が「『HOW』ではなく『WHY』を考えなさい」とおっしゃっていたことの受け売りなのですが、法律というルールというのは自己目的的に存在することは少なくて(ないとは言いませんが)、必ず何かしらの制度目的・政策があって制定されているはずです。ですから、単にどういう制度があるのかを覚えようとするのではなく、「なぜそういう制度があるのか」「その制度はどうやって政策目標を達成しようとしているのか」を考えるようにすれば、単なる暗記を脱出し、解釈についての方針もおのずと見えてくるようになるのだと思います。

「条文をちゃんと読みなさい」というのは、試験を採点してみての感想です。特に解釈学の場合、基礎になるのは条文ですから、条文の言葉を見てその意味を考える、というのがすべての出発点のはずです。学説を覚える前にまず条文を読む。で、事例に当てはめるときは条文に書かれている要件をきちんと適用する。そこからすべてが始まると思うのです。ですが、LSを受験するような人でも、意外とこれが出来ていません。

「事例の中で考えなさい」というのは、これはある意味当然のことで、抽象的な命題だけを暗記するよりも具体的な事例の中でどのようにルールを適用しているのか見ていくほうが理解が断然早い、というのが1つ。もう1つは、(とくに判例の)ルールというのは具体的な事案への当てはめとして呈示されるものなので、抽象的なルールだけ覚えてもその命題が本当に意味するところを理解できない可能性がある、ということです。
(もっとも、会社法の判例の場合、相続争いが会社法の解釈をめぐる紛争として表面化して、商法の解釈がそれに引きづられているという面もないわけではないので、判例に凝り固まるのも考え物なのですが・・・)

こんなんで参考になるでしょうかねえ・・・

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» 商法の学び方 [Gakによる「若干のコメント」]
くぼ先生によるご解説。 商法の勉強の仕方、という話。(Dai-Kubo Diaryより) http://daikubo.tea-nifty.com/daikubo_diary/2005/10/post_590a.html いくつかコメント。 「条文をちゃんと読みなさい」はまさにその通りだと思う。特に、新司法試験では商法でも短答式試験があるのだから、これは必須であろう。と言うか、条文を読む、というのはどの法律でも大切なことで、これまでそれが軽く扱われてきたことが問題なのである。特に、い... [Read More]

Tracked on October 05, 2005 at 12:24 AM

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